ブチルゴムの特性
私たちの生活になくてはならないブチルゴム
当社が製造しているブチルゴム、素材として用いられるゴムであるためあまり聞き慣れないかもしれませんが皆さんの身の回りでも数多く用いられています。ここでは、ブチルゴムの優れた特性や用いられているシーンをご紹介します。
他のゴムに大きな差をつけている、「気体不透過性」
『空気を通さない』という有用性
ブチルゴムは天然ゴムや他の合成ゴムと比較し、非常に空気を通しにくいという特性を持っています。自動車や自転車のタイヤに用いられるチューブや、チューブレスタイヤのインナーライナー、さらにはスポーツ用ボールなど、高度な気密性が求められる分野で欠かせない製品となっています
ブチルゴムの使用例:インナーライナー
多くのタイヤに用いられているブチルゴム
現在、乗用車に使われているタイヤは、走行の安定性やパンクの際に空気が漏れにくいといった特性からほとんどがチューブレスタイヤとなっています。チューブレスタイヤはタイヤの内側に、チューブの代わりとなる「インナーライナー」というゴムシートを貼り付けることで空気の漏れを防ぎ、タイヤの空気圧を保持しています。その重要な役割を果たしている「インナーライナー」にブチルゴムは使われています。他のゴムと比較しても圧倒的に空気を通しにくいというブチルゴムの特性が、タイヤの進化を影から支えているのです。
使用用途
チューブレスタイヤのインナーライナー / チューブタイヤのチューブ / スポーツ用ボール
ブチルゴムのその他の特性
衝撃エネルギー吸収性 |
電気絶縁性 |
耐漏水性 |
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反発力が非常に小さく、衝撃をいち早く吸収。免振や振動防止に活用され、人間工学上の要求に抜群の効果を示しています |
透電率および力率が小さいので、劣化を抑制するとともに送電費用の軽減に寄与します。 |
液体不透過性に優れており、かつ、伸縮性および屈曲性が有り、あらゆる形態の成型接着が可能です。 |
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耐候性 |
耐薬品性 |
耐熱性 |
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日光や大気中のオゾンなどによる耐老化性に優れ大気中でも長期間使用されています。 |
アルカリ・酸に強い抵抗を示します。 |
幅広い温度下で安定した性能を発揮します。 |
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製品品種
品 種 | 安定剤 | ハロゲン 含有量(%) |
ムーニー粘度 ML1+8(125℃) |
比 重 | 特 徴 | 用 途 |
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Butyl 065 |
NS | ― | 32 | 0.92 | 耐候性、耐オゾン性、耐薬品性に優れる | 電線、ケーブル、建材接着剤、シール材 |
Butyl 268 |
NS | ― | 51 | 0.92 | 気体不透過性、耐熱性に優れる | インナーチューブ、ブラダー、接着剤 |
Butyl 365 |
NS | ― | 33 | 0.92 | 耐熱性、耐薬品性に優れる | 自動車用部品、ブラダー、耐熱ホース、ライニング |
CHLOROBUTYL 1066 |
NS | Cl 1.26 | 38 | 0.92 | 気体不透過性、耐熱性に優れ、加硫が早い | インナーライナー・自動車部品 |
BROMOBUTYL 2244 |
NS | Br 2.1 | 46 | 0.93 | 気体不透過性、耐熱性に優れ、加硫が早い | インナーライナー・自動車部品 |
BROMOBUTYL 2255 |
NS | Br 2.0 | 46 | 0.93 | 気体不透過性、耐熱性に優れ、加硫が早い | インナーライナー・自動車部品 |
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